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架鉄コラムシフト

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Vol.95 「藤原倫己&栗原景の寝台列車vs豪華客船 頂上対決!」&「ツーリズムEXPOジャパン2015」 2015年9月27日
先日、お台場の観覧車下にある東京カルチャーカルチャーで開催されたトークショー「藤原倫己&栗原景の寝台列車vs豪華客船 頂上対決!」を見に行ってきました。 客船好きで船舶免許も持っているタレント藤原倫己氏と、3歳で「鉄道ファン」を読み始めた筋金入り鉄道ライターの栗原景氏が、それぞれの魅力について語り合うというイベントです。
寝台列車の図鑑 12時に会場入りし、開始までの待ち時間に栗原氏の著書「寝台列車の図鑑」を買って読みました。 この本ですが、手帳サイズの小さな本ではあるものの最新の「ななつ星」からEF58が旧型客車を牽引する急行列車まで網羅しているというなかなか内容の濃い本でした。 簡単な紹介だけとはいえ、今となっては伝説中の伝説の列車といえる寝台普通列車「からまつ」(小樽〜釧路)、「山陰」(京都〜出雲市)、「はやたま」(名古屋〜天王寺)、 「ながさき」(門司港〜長崎・佐世保)が掲載されていたのには驚きました。これらは、いずれも国鉄時代に旧型客車と運命を共にする形で廃止されてしまいました。
そして、12時半にトークショーがスタート。まずは両氏による豪華客船の乗船や寝台列車の乗車レポートを見ました。その他には、船と寝台列車のそれぞれの特徴について色々紹介していきました。
カシオペアやトワイライトエクスプレスの乗車レポートももちろん面白かったですが、未知の世界であった豪華客船の話も興味深かったです。 例えば船内の食事ですが、一般的な1日3食ではなく、アーリーモーニング、朝食、ブランチ、昼食、アフタヌーンティー、ディナー、夜食といった具合に計7食も用意されているそうです。 もちろん全部食べなければいけない訳ではありませんが、いずれも美味しそうなので私なんかは食べてしまうでしょう。船内はただでさえ体を動かす機会が少なそうなので、体重大幅増の心配もありますが、 ジムが設置されていたり、船内活動プログラムに体操や水泳などといった活動も用意されているそうです。また、カジノやボードゲーム、映画鑑賞といった娯楽プログラムも充実しているそうで、鉄道の旅とはまた一味も二味も違って面白そうです。
「寝台列車の図鑑」は、夜行列車ネットワークを持つ架空鉄道・燦柊浪漫鉄道も色々と参考にしたい点があります。現在の燦柊浪漫鉄道ホームページは単純に列車名と編成表を羅列しているだけですが、 この本のように一部列車の車内設備の紹介なども入れることで、より分かりやすいものになるのではないかと思っています。
また、燦柊浪漫鉄道には国鉄のものと同様の寝台普通列車はありませんが、それに代わる存在として指定席や寝台車のある荷客混合列車(特急料金等不要)が存在し、異色の存在なだけにこれらの紹介も充実させたいと考えています。
そして、土曜日は東京ビッグサイトで開催のツーリズムEXPOジャパンに行ってきました。国内外の旅行に関するイベントで、多数の国や自治体、鉄道や航空会社などが出展していました。
国内旅行のエリアでは東武鉄道が簡単な紹介ではありますが、新型特急電車500系やSL復活運転について紹介していたり、JR東日本のブースでは、豪華クルーズトレイン「トランスイート四季島」の模型がいち早く置かれていました。 航空会社のブースでは、アメリカン航空の新型ビジネスクラス座席や日本航空の国内線新型座席などが展示されていて、実際に座り心地を試すこともできました。 アメリカン航空のビジネスクラスの座席は、リクライニングの操作がスマホ風のタッチパネルになっていて、操作しやすいと同時になかなかかっこよかったし、AC電源コンセントとUSBポートが2つづつ設置されていて、 何かと便利そうでした。燦柊浪漫鉄道の特急の座席などの参考にしたいと思いますし、実際に乗りたくもなりましたが、さすがに本物のビジネスクラスに座る機会はないでしょう。
スペイン・グラナダの地図
また、各ブースでは観光案内のパンフレットが配布されていますが、地図を配布しているところもあって、地理好きとしてはそういうブースを狙って訪問し、地図をもらいまくりました。
結果、ジョージア(全土)、ドイツ(全土)、スペイン(グラナダ、セビリア、コルドバ、ウベダ、バエザ、アルメリア、カディス、ヘレス、ハエン、マラガ)、アゼルバイジャン(全土)、バルト三国(全土)、クロアチア(全土)、ポーランド(ワルシャワ)、チェコ(全土)、セルビア(全土)、スロベニア(全土)、ブルガリア(全土)、ロシア(沿海地方、ハバロフスク、ヤクート)、イタリア(全土、ミラノ)、マレーシア(コタキナバル)、ブータン(全土)、韓国(全土、江陵、江原道、平昌、春川、済州島)、インドネシア(ジョグジャカルタ、バリ島)、台湾(全土、台北、基隆、台中、台東県)、タイ(バンコク)、カザフスタン(全土)、トルコ(全土、イスタンブール)、ニュージーランド(全土)、ボリビア(全土)、アメリカ(ポートランド、オレゴン州、モンタナ州、マサチューセッツ州)、ジンバブエ(全土)、セイシェル(全土)と、実に28ヶ国52地区分の地図を手に入れました。
架空世界にこういうイベントがあれば、当然燦柊連邦共和国や燦柊国内自治体も出展して、地図を配ったりとかしていそうですが、今回もらった地図は、鉄道の路線図がついているもの、自転車周遊マップなど、 国や地域ごとの個性がよく出ていて面白いデザインのものも多くあり、自分の架空世界の地図を充実させる上で色々と参考になりそうです。

Vol.94 架鉄屋ゆえに見てしまった(?)不思議な夢(その14) 2015年9月23日
富士山8合目付近

先日は変な夢を見て目が覚めました。
さっきまで買い物をしていたはずなのに、気が付いたら富士山の近くを歩いていて、そこにはレールはないけど枕木だけが残る廃線跡がありました。 廃線跡を歩いているとところどころ水没していて通りづらい部分があったりもするのですが、ある場所で「鹿浜起点〇km」と書かれた標識を発見。 この廃線が現在も存続していたらという設定で架空鉄道を作ろうと考え、まず保安装置をどうするか考えていたら、そこで目が覚めました。
足立区鹿浜は、日暮里・舎人ライナー開業後もなお近くに駅がなく、鉄道の利用が不便な場所ですが、そういう場所であるが故ここを通る架空鉄道は多いようです。 この夢に触発されて、こういうルートの架鉄を作ってみたいという衝動に駆られてしまいました。 鹿浜から富士山付近となると長大な路線になりますが、起点にするには実に中途半端な場所なのは否めません。分岐線の起点という設定なら大丈夫かとも思ったのですが、どこをターミナルにするかなど、 色々と考えなければならない点は多いですね。

余談ですが、夢占いのサイト(http://yume-uranai.jp/)でキーワード検索で占ってみたら、次のような結果も出ました。

「線路」
これからの人生に前向きな気持でいることを表します。世間から外れることなく順調に自分の進むべき道を歩んでいくでしょう。しかし、曲がりくねった線路や途中で切れている夢なら、あなたの行く先に障害や困難が待ち構え、波乱が起こりそうです。今後は穏やかにはいかないようです。

「富士山」
富士山の夢は幸運を暗示します。目的をもち努力していることがあるなら大きな満足感・達成感を得られるでしょう。また富士山の頂上にいる夢なら、目標の達成、望みが叶うなどココロの中の願いが現実のものとなりそうです。

富士山が出てくるのは吉兆だそうですが、歩いていた線路が廃線跡で、しかも途中で水没しているというのは、この夢占い的にはまずいようですね。 占いはあまり信じない人間ですが、この結果は自分への戒めと考えたいと思います。

Vol.93 黒谷商店の「JR電車チョコ」 2015年9月23日
JR電車チョコ

先日、街歩きのオフ会に参加した際に、西武新宿線新井薬師前駅近くの駄菓子店に立ち寄りましたが、その際に黒谷商店の「JR電車チョコ」を3種類買いました。 電車チョコは様々なバリエーションがありますが、中には写真のように、キハ58姫路地区仕様、107系日光線、105系仙石線といった非常にマニアックなものがあり、それを選んで買ってしまいました。
日光線色の107系もキハ58の姫路色もごく限られた場所だけでしか見られなかった車両なので、鉄道ファンでなければ沿線住民でない限りその存在を知る人は少ないと思われますが、仙石線の105系に至っては2編成4両しか存在しなかったし、 活躍期間も1987年から98年と短く、さらに写真のパッケージと同じトリコロールカラーで走っていたのは1990年までのわずか3年(その後スカイブルー1色に塗装変更された)だけに、地元住民ですら知らない人もいることでしょう。 黒谷商店の商品開発担当者がどういう基準で車両を選定したのかは分かりませんが、あまりにもマニアックすぎる車両が出てくるのを見ると、開発担当者は相当のマニアではないでしょうか。
ただ、細部を見ていると、107系の台車がどう見てもボルスタレス台車だったり、105系の台車がどう見ても空気バネ台車だったりと、ツッコミどころが多数あります。 他形式の原画を使いまわしているのかもしれませんが、元々子供向け商品のためあまり深く突っ込まないほうがいいでしょう。でもやっぱり気になってしまうのですよね。
また、こういうのを見ていると、以前に「Vol.88 架鉄グッズを作りたい。」で書いたように、自分の架鉄バージョンを作ってみたくなってしまいます。 黒谷商店が、チロルチョコみたいにオリジナルパッケージを作るサービスをやってくれないかなんて思ったりもしてしまいますね。

Vol.92 架鉄屋ゆえに見てしまった(?)不思議な夢(その13) 2015年9月6日
幸手の横丁鉄道

先日の旅行中に変な夢を見て目が覚めました。
私は東武日光線の幸手駅で下車したのですが、市内の街道沿いにある酒屋の横丁鉄道(写真)を見たりした後、利根川の近くにある謎の鉄道車両製造工場を見学していました。 その工場は軽便鉄道専門の車両製造会社で、私が見学しているときは、ほぼハンドメイドでステンレス製の車体を製作していました。 軽便鉄道規格の路線は、昔は各地に多数あったようですが、多くは普通の鉄道の規格に改造されてしまったり、廃線になって消滅し、 今は元近鉄のナローゲージ路線(三岐鉄道北勢線や四日市あすなろう鉄道)、黒部峡谷鉄道が残るのみです。 黒部峡谷鉄道は今でも新造車両を導入していますが、元近鉄の路線は四日市あすなろう鉄道が32年ぶりの新車を1両導入したものの、今のところ新車を大量に導入できる環境にない状況です。 よって、軽便鉄道専門の鉄道車両メーカーなど、現在の現実世界の日本では採算が成り立たないので絶対にあり得ない話ですが、もし昔と変わらず各地に軽便鉄道が残っていたら、こういう車両メーカーが存在したかもしれません。 軽便鉄道が多数現役で活躍し、その製造メーカーも存在する架空世界を想像してみたくなりました。

その翌々日には、またも鉄道絡みの変な夢を見ました。
海沿いにあるけど山もあって起伏の激しいどこかの街を歩いている夢だったのですが、その街には中心部から郊外の住宅地に向けて、跨座式モノレールの路線網が大量に張り巡らされていました。 その路線網は、木の枝のように分岐を繰り返していて、かなり複雑な路線網でした。 おそらく、モノレールとしては世界最長の路線網を持ち17路線も計画されているらしい中国の重慶軌道交通並みかそれ以上の路線網ではないでしょうか。 そして地図には黒いラインで一般の鉄道が記載され、オレンジ色のラインでモノレールが記載されていました。 モノレールで分岐線があるのは、日本だと大阪モノレールくらいだと思いますが、大阪モノレールのホームページに紹介されている分岐器の構造はなかなか複雑で、 結構コストも高そうです。分岐線のある中量輸送交通機関を作るのだったら、現実にはモノレールよりはゴムタイヤ式のほうがいいかと思います。
そして、モノレール架鉄というのは見たことがありませんが、こんな夢を見てしまうと自分でやってみたくなる衝動に駆られます。また、この記事を書きながら重慶のモノレールについて色々調べていたのですが、 ビルの中をモノレールが貫通している姫路モノレールの大将軍駅の拡大リメイク版みたいな駅があったり、他にも日本では見られなそうな光景が沢山あり、非常に興味深かったです。 架空の燦柊連邦共和国のどこかにそういう都市を作ってしまおうかと考えてしまいましたが、まずは今ある設定を充実させることを優先させなければなりませんので、実現はしばらくないでしょう。

Vol.91 大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ(ほくほく線超快速&おいこっと乗車) 2015年9月2日
世間一般より遅れて夏休みをもらいましたが、それを利用して新潟県十日町市および津南町で開催中の「大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ」に行ってきました。 3年に一度開催されるイベントで、世界最大の野外芸術祭だそうです。 架空鉄道に関する視察的なことは特にしていませんが、北越急行ほくほく線の超快速や、飯山線の「おいこっと」など、 自分の架鉄作りの参考にしたい列車への乗車や、アート作品の中に架空の動植物などが登場するものがあって、架空世界や架空鉄道への接点を見出すこともありました。
金曜日の朝に出て、大宮から越後湯沢までは上越新幹線を利用。できるだけ費用を抑えるために自由席にしましたが、平日なので余裕かと思いきや結構な乗車率で、並んだところの車両は満席で隣に行って若干の空きがあっただけで、 危うく座れなくなるところでしたが、何とか座れました。
北越急行HK100形電車 越後湯沢からは、乗ってきた新幹線に接続する北越急行ほくほく線の「超快速スノーラビット」に乗車しました。特別快速だったり通勤快速だったり区間快速だったり、鉄道各社には色々な快速がありますが、超快速という列車は全国でもここだけです。 北陸新幹線開業に伴うダイヤ改正で、越後湯沢〜金沢を北越急行線経由で結ぶ在来線特急の「はくたか」が廃止になりましたが、それに代わる最速列車として、越後湯沢〜直江津に1往復だけ新設されたものです。通常だと途中は十日町にしか停車しませんが、 芸術祭期間中に限り十日町の次のまつだいにも臨時停車します。
北陸新幹線が通らない直江津方面へのビジネス需要を想定しているだけに、そんな感じの乗客が多かったですが、芸術祭を見に行くと思われる乗客も多数乗っていて、立ち客が出るほどの盛況でした。 また、超快速という名称が珍しいからなのか行先表示を撮影している人も多く、隣のボックスシートにいた篠田麻里子みたいな人もこれを撮影していました。
架空鉄道・燦柊浪漫鉄道でも、ほくほく線的な高規格ローカル線がいくつかあるので、こういう列車を走らせてみようと、参考になったのは言うまでもありませんが、 どこに走らせたらいいのかは、これからゆっくり考えたいと思います。
超快速は9:17に越後湯沢駅0番線を出発し、途中駅に止まることなく最高速度110km/hで十日町を目指しました。 そして25分で十日町に到着。到着後は観光案内所でチケットをパスポートに引き換え、周遊用のバス&タクシーチケット2日券を購入して、午前の周遊ツアーを選びました。
芸術祭では十日町駅やまつだい駅を出発する半日ツアーが多数設定されていて、十日町駅発のツアーは5コースが設定されていますが、車が乗合タクシーで定員に限りがある第4、5コースは既に満員とのことなのでそれ以外から選び、 生産中止から久しい富士重工5E(シャーシもいすゞLTで生産中止のもの)の首都圏ではもう乗ることができないかなり古い懐かしいバスを使っている第2コース「飛渡(とびたり)コース」にしました。 ちなみに、第1、3コースのバスも第2コースのバスほどではないけどかなり古く、やはり首都圏ではもう乗れなそうなバスでした。
越後交通バス富士重工5E
古いバスは、たった3人だけの乗客を乗せて十日町駅を出発。
午前のコースでは、インドネシア人アーティストが作った「音の塔」という作品を皮切りに廃校舎を使ったアートなど色々見ましたが、 11年前の新潟県中越地震がきっかけで住めなくなり廃村になってしまった集落を見るなど、色々考えさせられることもありました。
午後は、途中で豪雨に見舞われるなどしましたが、午前同様に色々な作品を見て回って最後は十日町駅で解散となり、このまま宿に向かいました。
今回は楽天トラベルなどネット上に掲載されている宿がことごとく満室だったため、ネットに出ていない宿に自分で一軒一軒電話をかけて探しました。 宿は駅から非常に遠いし、見た目は正直なところボロいのですが、温泉付きでトイレは共同だけどウォシュレット付き、そして何故か照明器具類が全てLED化されていて最新でした。しかも、そばにコンビニがあるので便利です。 夕食を終えてからは、ガイドブックを見ながら翌日のプランを大まかに考えて、休みました。

まつだい郷土資料館 2日目は、朝から激しい雨が降っていましたが、北越急行ほくほく線で十日町の1駅隣のまつだいに移動。1駅とはいえ、十日町からまつだいまでは10kmほど離れていて、途中はほとんどトンネルで車窓風景はあまり楽しめませんが、 のんびり走るイメージの両運転台ワンマン仕様の電車が最高速度110km/hで激走するのは、他路線では見られないような光景です。
まず最初は、まつだい駅南口にある郷土資料館を見学しました。
古民家を改造した資料館で、浴室や台所が昔のまま残されています。また、アート作品の展示もあり、和室内に灯りが沢山ぶら下がった部屋がありました。2階には、模造品ですが上杉謙信の短刀や軍配が展示されていました。
その後、まつだい農舞台などを見てから午前のツアーに参加し、大河ドラマのオープニングの映像で使われたことのある棚田を見たり、家全体が彫刻されている古民家など様々なアート作品を見たりしました。
昼食はまつだい駅併設の道の駅内にある食堂に入ろうとしたのですが、この日に限って何故か13時閉店で入ることができず、近くの喫茶店に入り野菜うま煮ラーメンを食べました。 この店は芸術祭の協賛店だったようで、パスポートを提示すると100円引きになりました。
午後のツアーでは、やはり古民家を改造したギャラリーなどを色々見学。また、途中で野外のアート展示を見た際にクワガタがいるのを発見したり、雪がまだ溶けきらずに残っていたりと、面白い発見も多数ありました。 作品ももちろん楽しみましたが、こうやって自然に触れることができるのも、この芸術祭の醍醐味ではないでしょうか。
午後のツアーが終了して、一路まつだい駅に戻り解散となりましたが、十日町方面の列車が来るのは、なんと1時間40分後。前の列車は行ったばかりな上に、土休日運休の列車があるのと超快速の通過があるので、この時間だけ異常に間隔が開くのです。 超快速も直江津行きは芸術祭期間中まつだいに臨時停車しますが、越後湯沢行きは臨時停車しません。仕方なく、駅併設の道の駅内の食堂に入って時間をつぶしました。 ここには、惜しくも廃止された681系の特急「はくたか」のミニチュアが置かれています。
681系はくたかミニチュア
十日町の宿に戻るのは遅くなってしまいましたが、戻ってからは翌日のプランを色々考えてから休みました。

3日目の日曜日は、やや遅めの起床。ゆっくり休み、最終チェックアウトの10時に宿を後にして十日町駅方面に歩きました。途中でJAの農作物直売所「ベジぱーく」に寄って、買いはしませんでしたが色々な野菜を見ました。 白くて丸いアップルゴーヤ、夕顔、緑色の茄子など珍しい野菜も売っていました。
十日町駅では北越急行のイベント「夏の終わり・・・社員がお店を出してみた件。」が開催されていたので、これを見学。 北陸新幹線開業で廃止になってしまった特急「はくたか」の模型やプラレールを見たり、駅員が作る津南ポークのバーベキューを食べました。
越後交通車庫 その後は、生産中止になって今では珍しくなってしまった古いバスが沢山ある越後交通の車庫と竪穴式住居のレプリカを見てから十日町市博物館に行きました。
博物館は、縄文時代から現在に至るまでの十日町の歴史や伝統工芸品についての展示がメインです。 火焔型土器など縄文時代の歴史についての展示は、教科書などが教える暖地の縄文時代の歴史ではなく、積雪地ならではの視点で解説しているのが興味深かったです。 2階では企画展「カストリ雑誌とその時代」という終戦間もない頃の大衆雑誌についての展示をやっていて、一部の雑誌は実物を読むこともできました。
博物館を見終えた後は、道の駅クロステンに移動して昼食にし、マスのフライ定食+お野菜ビュッフェを食べました。 お野菜ビュッフェでは、コリンキーというオレンジ色のカボチャのような野菜のピクルスがあったのですが、これがなかなか美味しかったです。
食後は隣の美術館前で受付をやっていたBMWの電気自動車「i3」の試乗会に参加。 BMWは芸術祭のスポンサーであり、i3はイベントのスタッフカーとして使われているため、あちこちで見かけましたが、まさか自分も運転することになるとは思いもしませんでした。 プリウスのプラグインハイブリッドに試乗会で乗ったことはありますが、電気自動車には初めて乗りました。
BMWi3
エンジンスタートもとい起動は、パソコンの電源を入れる感覚で、シフトレバーやサイドブレーキの操作の方法も普通の車とはだいぶ異なりました。 また、アクセルから足を離すと、2トン以上のトラックの排気ブレーキのように回生ブレーキが働いて急減速するなど、運転感覚も普通の車とはだいぶ異なりました。 なので、慣れるまではスタッフが同乗していないと非常に不安だらけでした。
試乗会は、周辺を20分ほど走行してきて終了。思わず振り返って見たくなる近未来的なデザインだけに、車を降りるときに周囲の視線が気になりました。
アクセルから足を離すと急減速してしまうなど、運転しやすさや操作方法などに課題はありますが、なかなかいい車でした。なので、私の架空鉄道の業務用車両としても導入を考えたくなります。
終了後は、越後妻有里山現代美術館キナーレを見学。ここにも色々な作品が展示されていました。 また、2階にはカフェがあり、ここで地元産野菜のスイーツを売っていたので、マクワ瓜のヨーグルトと糸瓜のプリンを食べましたが、 カフェで休憩をしていたら帰りの列車の発車時間が迫ってきてしまい、お土産を買って急いで十日町駅に行きました。
おいこっと
おいこっと車内 十日町から乗った列車は、飯山線経由長野行きの臨時観光列車「おいこっと」です。全席指定で田舎の家をイメージした内装が特徴です。 車内アナウンスの声は、まんが日本昔話のナレーションや天空の城ラピュタのおじいさんの声で知られる常田富士男氏が務めるなど、癒しの要素も持ちますが、 座席がモケットを張り替えたくらいであまり手が加えられていなく、吊革やロングシートもあるなど、ちょっと残念なところもあります。悪く言えば、運賃だけで乗れる都電9000形に毛が生えたレベルの内装です。 また、テーブル付きとはいえロングシートも指定席になっているのもいただけませんが、田舎の家を思わせる雰囲気というコンセプトに偽りはないと思います。
列車は15:30に十日町を出発し、飯山線をゆっくりと南下して行きました。単行の列車ではありますが車内販売があるほか、乗客全員に野沢菜漬けが振る舞われるサービスもありました。
車窓の風景は雨で、大雨で泥流の信濃川を見ながらの移動でしたが、津南付近では遠くに滝が見えたりもしました。おいこっとは、津南、戸狩野沢温泉、飯山などに停車し、18:05に長野に到着しました。
長野からは北陸新幹線「かがやき」を利用。大宮までの所要時間は1時間弱で、あっという間に帰ってきてしまいました。

ここでは、鉄道関係ネタを中心に書かせていただきましたが、それ以外について詳しくはブログに書かせていただきました。 合わせて読んでいただけると幸いです。


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