66号棟
1940(昭和15)年に建てられた建物です。窓は抜け落ち、壁にまで穴が開いていて今にも崩れてきそうです。防波堤ぎりぎりのところに建てられていることもあって、風雨や高波の影響をモロに受けているようです。
海に向かって飛び出している部分はトイレで、各階から真下にダイレクトに排泄物を送る(爆)方式のため、上に行くほど部屋が飛び出しているのが特徴です。当然、4階の便器から下を覗き込むと下は奈落の底。怖いです。 試しに4階ぼっとん便所に石を投げ込んでみたら、かなりの時間差でドボンという音が聞こえてきました。
66号棟の壁に書かれていた落書きです。島の至るところで見かけるカラフルないたずら書きとは違い、黒い字で何かメッセージじみたことが書かれています。よく読んでみると単なる落書きではないことがわかりました。
その内容とは
あれから幾十年!
この端島は荒れるにまかせ
朽ち果て〜くち果て〜いた
この島はもう再びよみがえることはない
誰が何の目的で書いたのかはわかりませんが、まるで我々訪問者に対して訴えかけているかのような文章です。もしかしたら、かつてここに住んでいた人が書き残していったのかもしれません。 軍艦島に行ったら必ずこの落書き・・・いやメッセージに目を通してみましょう。
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