軍艦島の便所
1918(大正7)年に建てられた日給社宅(15〜17号棟、9階建て)の便所を撮影しました。
ご覧のとおり、
ぼっとん便所
です。コンクリ打ちっぱなしの薄汚い壁と極めて狭く薄暗い個室が 不気味さを際立たせていて、便器の中から今にも青白い手が出てきそうな怖い雰囲気が漂っています。ちなみに上の階の便所もすべてこれのようです。
見た目はぼっとん便所そのものですが、汲み取り式ではなく、手桶で水(真水は貴重なので海水を使用)を流す半水洗便所という手動式の水洗便所だったそうです。
便器の穴は、汲み取り式トイレのようにまっすぐ下に落ちるのではなく、斜めの管を通して排水溝に落ちるようになっていました。とはいえ、便器の底ははるか遠く、覗き込んだだけで怖いです。
昔は便所といえばほとんどがこんな感じだったのでしょうけどね・・・
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