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この建物は、鰊番屋の一種で漁業の基地と漁師の宿舎を兼ねたようなものです。数十人もの漁夫たちがここで働いて寝泊りをし、生活を共にしていました。
時は明治〜大正時代、当時は漁業とりわけ鰊漁が非常に盛んでした。積丹半島を中心とした北海道の日本海沿岸地域には数多くの豪勢な鰊番屋が建てられたとのことのです。 鰊御殿は、当時「鰊大尽」と呼ばれた青森出身の有力網元・田中家の手によって1891(明治24)年に積丹半島の泊村にて着工し7年の歳月をかけて建てられたものです。 その後、鰊番屋としての役割を終えた1958(昭和33)年、地元の汽船会社の手によって現在の地に移築され小樽市に寄贈。その2年後に北海道指定有形文化財に指定され現在に至っています。 現存する鰊番屋の中では最大規模かつ最も原型を留めている建物だそうです。 2004年の台風で中央の天守閣が倒壊したり屋根が吹き飛ぶなどの被害を受けましたが、10ヶ月かけて2005年7月に復旧しました。 |
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西側外観 | |
玄関にある時計 | |
2階和室 | |
1階和室 |
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