水戸海浜鉄道では、水戸市中心部と大洗・那珂湊地区を結ぶ水浜線、赤塚と御前山を結ぶ御前山線、茨城町経由で石岡と水戸を結ぶ石岡線の3路線を運行しております。
水浜線は、御前山線との接続駅である上水戸から、水戸駅前、浜田、磯浜、大洗海岸を経由して、茨城交通湊線との接続駅である那珂湊に至る路線です。上水戸〜浜田間は軌道線扱い（この区間は複線）、浜田〜那珂湊間は
鉄道線扱い（この区間は単線）となり、軌道線区間のうち偕楽園北〜柳町間と東柵町〜浜田間は併用軌道となっています。現在、黄門さん通り（国道50号線）の混雑緩和のため、水戸駅前付近の専用軌道化および一部立体交差化が計画されています。
また、那珂湊・大洗海岸方面と水戸を結ぶ速達性を確保するため急行の運転を行なっております。停車駅は、茨城大学、曙町、上水戸、一中前、偕楽園北、泉町3丁目、南町3丁目、水戸駅前、三高下、本町1丁目、浜田、六反田、大串、磯浜、曲松、大洗海岸、海門橋、那珂湊です。
さらに海水浴シーズン限定で、路面電車では珍しい特急の運転も行なっております。特急停車駅は、茨城大学〜浜田間急行と同じ、浜田から磯浜、大洗海岸、那珂湊で、浜田〜磯浜間８．７ｋｍノンストップという、路面電車らしからぬ俊足を誇ります。
御前山線は、赤塚から上水戸、茨城大学、石塚を経由して御前山に至る路線です。運転本数は赤塚〜石塚間は1時間2〜3本程度、石塚〜御前山間は1〜2時間に1本程度、上水戸〜茨城大学間ではそれに加えて水浜線電車が30分おきに乗り入れます。
上水戸〜茨城大学間は水浜線の電車が多数乗り入れるため複線化されていますが、他の区間は単線です。
石岡線は常磐線、鹿島鉄道との接続駅・石岡から美野里、奥ノ谷、常陸長岡を経由して水戸に至る路線です。全区間日中30分間隔のパターンダイヤを採用（このほか水戸〜常陸長岡間の区間運転も一日数本あり）し、都市間連絡輸送の色彩が強い路線です。
現在は全線非電化単線ですが、一部区間を電化して水浜線への乗り入れを行なう計画があります。
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