夜行客車急行の旅〜第二回(比恵羅〜雷山)


1時ちょうど、ディーゼル機関車に交代した「ドリームあかぼし」は比恵羅を発車。駅周辺は家やビルが建ち並ぶが、 しばらくすると再び車窓の外は漆黒の闇に包まれた。再び眠りに着き、その間に司彩、一影、碧水に停車。 これらの駅への到着は真夜中だが、若干の乗降客がある様子だった。また、碧水では同じ雷山行きの特急「スターライト北雪」の、 次の河角では特急「スターライトゆきぞら」の通過待ちが行なわれた。


次いで、満士、柔星、鷹王に停車したが、いずれの駅でも停車時間を長めに取って、ゆっくり進む。
やがて外が明るくなってきて、紅龍線との分岐駅である馬鍬に到着。馬鍬では紅龍線の始発列車に接続する。 隣のホームには2両編成の気動車が停車していて、これに乗り換える客も数人見受けられた。外は雪が積もっていて、当たり前だが寒そうだ。
列車は雪原の中をゆっくりと進んでいき、月蘭、峻鈴に停車。
そして朝7時25分、列車は終点の雷山に到着した。雷山駅の喫茶店でコーヒーとトーストを食べ、 バイト先のペンションの車が迎えに来る8時まで待つことにした。
雪の中で滑りそうになりながら駅前広場を歩き、ペンションの黄色いバンを探したところすぐに見つかり、 ペンションの主人に一言挨拶し、車に乗り込んだ。これから約2ヶ月の住み込みアルバイトが始まる。




第一回

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