大泉まつり〜日本最大のブラジルタウンを訪ねて
2004年7月25日
館林で電車を降り、東武小泉線の乗り場へと向かう。
車内には既にブラジル人らしきグループが大勢いて、異国語で談話している。
すでにここは日本ではないような雰囲気が漂っている。これから向かう大泉町はどんなところなのだろうか。
電車に揺られることわずか10数分で目的地で終点の西小泉に到着。
ローカル線の終着駅ということで、寂しい場所ではないかと思っていたら、
祭りの熱気で非常に賑わっている。日本の他の街とは違う熱気だ。異国情緒がかなり漂っている。
そう、ここは日本最大のブラジル人コニュニティがあると言われている場所。
駅前の案内表記もポルトガル語併記というところが面白い。
公園の注意書きはポルトガル語併記。ここが日系ブラジル人の街であることを物語っている。
東武小泉線の電車・1800系。伊勢崎線館林と西小泉を結ぶローカルな路線です。
車内は、館林を出たところから既に異国の言葉が飛び交っていました。
ブラジリアンプラザへ
駅近くのショッピングセンター「ブラジリアンプラザ」に入る。
中にいる客はほとんどがブラジル人らしい。店の案内もほとんどポルトガル語。
並んでいる商品は食料品も雑誌もブラジルのものばかり。現地の成人向け雑誌らしきものまで
並んでいるのには「何じゃこりゃ〜!」と驚いた。
まるでブラジルのショッピングセンターに来てしまったのではないかという錯覚を覚える。
「Quitandinha Plaza」コンビニのような店ですが、売っている商品は、雑誌も新聞も
缶詰も飲み物もほとんどブラジル製品です。
2008年の「ブラジル移民100周年、出稼ぎ20周年記念事業」をPRするポスター。
ブラジルといえば、日系人人口が世界最大であることが知られていますが、
サンパウロには神社まであるらしいです(ポスター右上に注目)。
1908年ブラジル移民開始当時の写真展。当時の農地開拓などによる苦労は相当なものだったと思われます。
中央にある「CAFE DO BRASIL」と書かれたものはコーヒー豆の袋です。
「ブラジル移民100周年、出稼ぎ20周年記念事業」のPR看板
まつりの様子
一見どこにでもある祭りのようだが、至るところにブラジルの雰囲気を感じることができるのが、
この祭りの最大の特徴だろう。
神輿も出ます。笛の音がなぜかサンバみたいに聞こえたのが印象的でした。
大泉まつりと同時開催で、ブラジル人コミュニティ有志によるイベントが開催され、
ブラジル製品専門店前に特設ステージが開設されていました。
以前は大泉まつりの中でサンバカーニバルが行なわれていたとのことですが、
残念なことに諸般の事情から中止されたままになっているそうです。
まつりの名物であったサンバがなくなれば、ブラジル人コミュニティの存在感は薄れるばかりでしょう。
この特設ステージを見ていると、ブラジル人コミュニティの火は絶対に消さないという強い熱意が感じられます。
規模は決して大きくありませんが、他のブラジル色を打ち出した祭り(浅草サンバカーニバルなど)のどれよりも
リアルに心の底からブラジル人コミュニティのパワーや情熱を感じることが出来ます。
関連サイト
●大泉町ホームページ・・・町の公式ホームページです。
●ブラジル ノ ラジオ(Jovem Pan Maringa)・・・日本在住ブラジル人向けインターネットラジオです。
●ブラジルタウン大泉町・・・ブラジルタウンの紹介
●ミーニャ・シダーヂ・・・大泉・太田地区のブラジル情報
●うぇぶ部品職人・・・国旗アイコン提供サイト