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架鉄コラムシフト

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Vol.40 架鉄屋ゆえに見てしまった(?)不思議な夢(その8) 2013年5月7日
長野電鉄3500系
写真は長野電鉄に譲渡された旧・営団3000系ですが、数日前は夢の中に3000系の架空鉄道というかウソ電みたいなのが次々出てきてうなされました。 3000系が走っていた沿線在住だったこともあり、3000系は人生の半分近くをお世話になった電車ですが、小さい頃は窓が小さく外が見づらいという理由で、大きくなってからも冷房がないという理由で、正直なところあまり好きな車両ではありませんでしたが、夢の中とはいえ昔よく乗った電車が出てきて懐かしかったのは言うまでもありません。
まず最初に出てきたのは、日比谷線南千住付近の高架上を走る3000系でしたが、本物とは違ってなぜか片開きドアでした。 営団は、丸ノ内線の300形でいち早く両開きドアを採用したところだから、それより後に登場した3000系が片開きドアということはありえませんが (厳密に言えば銀座線の旧型車両は300形が登場した後もしばらくは片開きドアで製造されていましたが)、ステンレス車体で片開きドアの車両は、京王3000系初期車や南海6000系など多数存在するためか、意外と違和感がなかった気がします。
次に出てきたのは、18m車体とサイズはほぼ同じだけど軌間が異なる都営浅草線を走る3000系でした。 しかも、千葉ニュータウン鉄道に譲渡されたという設定なのかは知りませんが、千葉ニュータウン鉄道9000形と同じ塗装になっていました。 車体のサイズはほぼ同じだから、台車を京成とか京急の廃車発生品に交換すれば、技術的には走ることは可能だったかもしれませんが、 実際にはこんな面倒な改造をしてまで譲渡するということは、まず考えられませんね。
こんな夢を見てしまったからには、これを架空鉄道の設定に生かしてみたいところです。地下鉄なので、燦柊浪漫鉄道に直通運転している弥風の地下鉄「弥風高速鉄道公団」の設定を今後本格的に作る際に参考にできたらと思っていますが、実際に完成するのはいつのことになるかは分かりません。

Vol.39 おかめ列車到着 2013年4月25日
おかめ列車
最近ネット上で、「おかめ列車」シリーズなる絵本が話題になっていて気になったので、シリーズ全2作「おかめ列車」と「おかめ列車 嫁にいく」をネット通販で購入したところついに届き、早速読んでみました。一般人の視線で見れば架空鉄道そのものを前面に打ち出して描いた絵本ではないけど、主役のおかめ列車なんかは架空の鉄道車両そのものだし、随所に架鉄的要素が取り入れられていて、架鉄趣味の視線で読んでみるとなかなか楽しめます。
イラストは昭和中盤の雰囲気を感じさせるもので、芸術性という点では大人が読んでも十分楽しめそうなものです。イラスト自体がなかなか派手でインパクトがありますが、何と言ってもやっぱり主役の「おかめ列車」は凄いです。
おかめ列車とは、このように先頭におかめの顔と手がついているSLなのですが、手で子供を捕まえたり巨大な口で飲み込んでしまったりと、子供に読ませる絵本にしてはなかなかホラーというかシュールな作品です。ストーリーは2作とも、ある幼い兄妹がおかめ列車に乗り込むというか飲み込まれるという始まり方なのですが、その後のストーリーが非常に訳のわからない展開です。しかし、その訳の分からなさが非常に面白かったりします。 また、作中の祭りや結婚式のシーンで屋台に立っているおじさんが猫だったり、馬が楽器を演奏していたり、半人半亀が踊っているなど、なぜか服を着た動物が多数いるのですが、これを見ると誰かの架空鉄道を連想してしまいますね。 さすがにこんな架鉄を作る力はありませんが、これくらいぶっ飛んだ架鉄があってもいいのではと、架鉄作りの参考にしたいと思いました。
あと付録に、「おかめ列車よみきかせパスポート」というのがついていて、これも訳が分からないけど何だか面白いです。
今後このシリーズに第3作が登場するのかどうかは分かりませんが、この2作品を読んで楽しみになったのは言うまでもありません。またできれば映画化、できればハリウッド進出も強く希望します(笑)。

Vol.38 群馬に新たな架空鉄道を構想中。 2013年4月12日
先日は、世界遺産候補地の富岡製糸場の見学など富岡市内散策と、高崎近辺に新たに構想中の架空鉄道の実地視察を兼ねて、高崎および富岡に行ってきました。 新たに構想中の架鉄は、高崎駅から北西方向(旧・榛名町地区)に存在した人車軌道「里見軌道」ないし、計画倒れに終わった「上州電気鉄道」の廃線跡および 未成線を流用することを考えているのですが、安倍鉄道を構想した際に近隣の静岡鉄道を 参考にしたのと同様に近隣の実在の鉄道を参考にしてみたいと思い、上州富岡まで上信電鉄に乗ってみることにしました。
上信電鉄156 ちなみに上信電鉄では富岡製糸場の入場券付きの往復割引乗車券(1600円)を販売していて、これを使うと440円お得になります。
高崎駅0番ホームに停まっていた下仁田行きの2両編成のワンマン車(155+156号)は西武の中古車(旧701系)で、 ラッシュ時ではないけど2両では厳しいのではと思うくらい混雑していました。
西武701系といえば、先日の架空鉄道ミーティングの時にも流鉄流山線で乗ったばかりですが、遠く離れた群馬の地で全く同じ車両に乗るというのも 不思議な気分ですね。
高崎を出発するとすぐに車庫が見えてくるのですが、そこに間もなく登場する予定の新型車両を発見。これからラッピングを施工するためか、 白一色の車体となっています。(今時珍しい普通鋼製のようですね。)
新車の登場は昨年から予告されていましたが、いつの間にか完成して搬入されていたようですね。形式は不詳でしたが、他のブログなどを見ていると どうやら「クハ7500形」というらしいです。 地方私鉄の多くは、最近の経済情勢からなかなか新車を購入できませんが、富岡製糸場の世界遺産登録を控えて観光客を呼び込むためか、 群馬県などの支援を受けつつ思い切って新車を導入するようです。新車は観光客を意識してか、クロスシートが設置されているようです。
上信電鉄クハ7500
混雑していた電車の乗客の多くは3駅目の高崎商科大学前で下車しました。どうやら沢山いた乗客のほとんどは高崎商科大学の学生だったようですね。 そこから先は10人いるかいないかくらいだけの乗客を乗せて下仁田方面へと進んで行き、上州富岡には30数分で到着。以前の駅舎がどんな駅舎 だったのかは知りませんが、駅舎建て替え工事中のため、駅前は更地になっていて、端に仮設の駅舎がありました。
富岡では、富岡製糸場を見学して、当時の国家の一大事業についての色々な発見をしたり、町を散策して古い建物の写真を色々撮影したりと 鉄道以外のことも色々楽しんでから、上信電鉄で帰路につきました。
上信電鉄6000系
帰りの電車は、せっかく上信電鉄に乗ったのだから、個性的なデザインの上信電鉄自社発注車両(1000系や6000系など)に乗りたかったのですが、 行きと全く同じ155+156編成でした。6000系はこの日は運用に入っていなかったようで、朝からずっと高崎の車庫にいたままでした。
また、上信電鉄では車内に自転車の持ち込みができるサイクルトレインというサービスをやっていて、帰りの電車では自転車を持って乗車する人を見ました。 帰りの電車も上州富岡出発時はガラガラだったのが、高崎商科大学前で多数の学生の乗車があり、高崎到着時は満員電車でした。

高崎到着後は駅周辺を少しだけ散策。高崎は通過したことなら何度もありますが、降りるのは初めてです。取り敢えずは駅前の通りをまっすぐ進み、 高崎城址公園にたどり着きました。ちなみに構想中の架鉄は、高崎駅近辺の具体的なルートはまだまだ全然決まっていませんが、高崎駅を出発して 高崎城址公園の横をカーブしながら通過するルートを想定しています。また、里見軌道の未成線ルートを少し外れたところに大学があるので、 この辺のルートを少し史実と改変して大学に接近させてみることも考えています。
今度ここを訪れるときは、実際に高崎駅から北西方向にある新架鉄の想定ルートを車で走ってみようかと思いますが、いつになるかは分かりません。 また、新架鉄は沿線に観光地がなかったり人口密度も低かったりして、 有名観光地があったり自社発注車を導入できる上信電鉄と同じようにはいきませんが、サイクルトレインのサービスや往復割引乗車券の設定、 ターミナルから大学最寄り駅までは学生の利用で非常に盛況であることなどは、参考にできたらと思っています。


Vol.37 架空鉄道ミーティング2013春 2013年4月1日
「架空鉄道ミーティング」に参加してきました。今回は主に東武スカイツリーラインの乗車と沿線のスポットを歩くオフで、 まずは東武亀戸線の亀戸駅改札に集合し、オフ会スタート。
東武亀戸線は、10数年前に通勤で使っていたことがありますが、その後は乗る機会がなかったのでかなり久々の乗車です。 使われている車両は東武の代表的な通勤電車であった8000系の2両編成で、使っていた当時と変わりありませんが、 ワンマン化されていて案内表示器や自動放送が設置されて、古い車両ながらも設備は現代的に更新されています。
東武亀戸線で曳舟に向かい、今度は浅草行きに乗り換えて浅草を目指しました。浅草といえば隅田公園の花見が有名ですが、 川沿いの桜は満開で、そのため花見客でかなり混雑していました。
浅草で下車後は、浅草駅の駅ビル(松屋浅草店、EKIMISE)を撮影し、ここから東京スカイツリーまで歩きましたが、 スカイツリーの上の展望台は雲の中で、あまり展望は期待できそうもありませんでした。途中で浅草駅を発車する634型 「スカイツリートレイン」を撮りながら、浅草から15分ほどでスカイツリー到着。当初の予定では、混雑具合を見てスカイツリー展望台に上るかも とのことでしたが、当日券の販売は11時半の時点で16時半〜17時の分の整理券を配布している(=5時間待ち)ほどの混雑で、 すみだ水族館も30分待ちという混雑で、とても時間がないのであっさり断念し、スカイツリータウンを素通りして、 押上駅より半蔵門線からの直通電車に乗車し、曳舟で各駅停車に乗り換えて、東向島で下車。
5700系 下車してからは近くの中華料理店で昼食を済ませてから、今回のオフで訪れる予定になっていたスポットの東武博物館を見学。 入館前に博物館の外にある1720系DRC「けごん」と、旧・日光軌道線の電車を撮影しました。博物館内では、まず常設展示の模型や 大正時代の電車やSLや昭和20年代のキャブオーバーバスを見学。それから屋外に展示されている5700系特急型電車を見ました。 この車両ですが、先頭形状から「猫ひげ」と呼ばれていて、博物館搬入にあたっては登場時の先頭形状に復元されました。 このヘッドマーク形状がいかにも猫ですね。さすがに猫耳はついていませんが。晩年は臨時快速や貸切車などに使われていて、 私も実は小学生の時に乗車したことがあります。当時乗ったときは、ぼろくて冷房もないのが当時としては嫌でしたが、 特別料金不要で転換クロスシートだったのは関東では貴重な存在だったといえます。
また、私が乗った頃は壁も座席も黄土色の内装で、座席カバーに「あさやホテル」と書いてあるのが印象的でしたが、 車内は登場時の姿に復元されて緑色の壁に紺色の座席になっていて、私自身が乗ったときの懐かしさはあまり味わえませんでした。
その後は、博物館の奥のほうにある部屋で行なわれていたOゲージ運転会を見学。東武博物館だけに、主に東武の車両の模型が走っていましたが、 フランスのTGVやアメリカのディーゼル機関車など海外の列車の模型や、創作ものの模型(まさに架空鉄道)が走っていたりして、 なかなか面白かったです。高速で走っていてなかなか写真は撮れませんでしたが、個人的に気になる架空の車両もありました。
東武博物館を見終えた後は何故か突然、流鉄流山線に乗りに行くという話になり、東武スカイツリーライン、常磐線を乗り継いで馬橋に移動。 途中松戸で乗り換えた各駅停車の電車は、東京メトロ16000系のローレル賞受賞記念ステッカー付き車両でした。
流鉄2000形なの花 馬橋から流山線に乗ったところ、乗り換え時間が非常に短く、切符を買おうとしたら発車ベルが鳴ってしまいました。 ちなみに流鉄はPASMO等のICカードは導入していませんし、自動改札もありません。切符を買おうと慌てたところ、駅員が 「下車駅で精算すればいいから。」と切符なしでの乗車を許してくれました。こんなこと、他の鉄道ではまず認めてくれないでしょうね。 ICカードなどを導入していない流鉄だからこそできる臨機応変な対応に感謝したのは言うまでもありません。
今回乗った車両は、流鉄最古参となった2000形「なの花」号です。流鉄の車両はこんな感じで各車両にヘッドマークが付いていて、 色も各編成ごとに違っていて面白いです。
また、現在使われている車両は全て西武鉄道の中古車で、現在活躍する車両のほとんどが元101系ですが、 この車両だけがそれの1世代前の元701系です。帰ってから調べたところ、ホームページ上で4月28日限りでの引退が発表されている車両 であることが分かりました。(余談ですが、流鉄は今まで長いこと公式ホームページがなく、先日3月21日にようやく開設されたばかりです。 http://ryutetsu.jp/)このホームページ、どことなく架鉄チックだと思うのは私だけでしょうか。
引退間近の古い電車の乗り心地を堪能しながら、車窓の桜を眺めること10数分で終点の流山に到着。 流鉄に乗ったのは初めてですが、流山駅は流山市役所などが近いからもっと発展していると思ったら、 首都圏のベッドタウンの市役所最寄り駅とは思えないローカルな雰囲気が漂っていて、これもなかなかいい雰囲気でした。 今回は周辺を散策している時間はありませんでしたが、また機会があれば個人的に訪れてみたいと思います。
また、流山駅には工場と車庫も併設されていますが、これも木造でレトロな雰囲気の漂う工場でした。車庫に停まっていた赤い電車の愛称は「あかぎ」です。 帰りはオレンジ色の電車「流星」に乗車。行きに乗った「なの花」に比べてかなり新しい分、設備は近代化されていて、LEDスクロール式の案内表示器も ついていました。帰りは馬橋まで乗らずに1つ手前の幸谷で下車。幸谷駅は新松戸駅に隣接している駅で、 駅舎がマンションと一体化しているユニークな駅です。
ここから新松戸まで歩き、常磐線各駅停車で北千住に行き、東武で西新井に出て最後は、大師線の終点・大師前まで行きました。 大師前はその名の通り西新井大師の最寄り駅で、ここに来たからには西新井大師も参拝。本堂の手前にある枝垂桜がきれいでした。 また、猫が多数いたので、暗くて撮りづらいながらも猫写真も撮りました。

Vol.36 架空鉄道の企画乗車券に関する設定 2013年2月22日
世間では、JRグループの周遊きっぷや 都区内フリーきっぷの3月末をもっての廃止が話題となっていて、残念との声を多く耳にします。廃止の理由は売り上げの落ち込みとされていますが、 私も学生時代に北海道旅行をした際に、周遊きっぷの北海道ゾーン券を使って北海道を1周したことがあっただけに、非常に残念でならないと思っています。
そんな中で、架空鉄道の乗車券事情はどうなのか?と色々考えていたところ、 私の作った架鉄では長年やっていながら、普通運賃以外の乗車券に関する設定が全くないことに今更ながら気付いてしまいました。 特に長大な路線網を有する燦柊浪漫鉄道の場合は、周遊きっぷや特定の都市圏内 (例えば弥風都市圏フリーきっぷといった具合に)で使えるフリーきっぷのような何らかの企画乗車券の設定はあったほうがいいと思えるし、距離の短い 安倍鉄道水戸海浜鉄道日光電鉄 でも、全線1日乗車券みたいなものの設定があったほうがいいような気がします。
参考までに色々な架空鉄道を見ていると、1日乗車券やフリー切符をはじめ各種企画乗車券を設定しているところは結構あるようですね。 というわけで、これらを参考に今後は企画乗車券に関する設定を少しづつではありますが作っていこうと思っています。


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